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Floral Essen

 

18世紀から19世紀のヨーロッパから続く足つきカップ

お盆も近づいてきてお忙しい中、本日も当店を訪れてくださった皆様、本当にありがとうございます。

今日からお盆休みという方も多いのではないでしょうか?
台風も近づいているようですし、お出かけの際には十分に気を付けてくださいね。

今日は私が最近愛用している足つきのカップを紹介しますね。
足つきカップってデザインが素敵ですよね♪

そもそも足つきカップの歴史は18世紀から19世紀のヨーロッパにまでさかのぼります。

当時のヨーロッパの飲食文化は、現代とは異なる特徴を持っていて、テーブルは低く、椅子も背もたれのないものが一般的で、食事をとる際に座ることよりも立って食べることが一般的だったんです。
これは、中世の宴会文化からの影響や、農村社会の生活様式に由来しています。
また、宴会や社交イベントでは立ちながら交流することが多く、手に持って飲む食器が必要とされていました。

このような状況から、飲み物を手に持ちながら立って飲むために、片手で持ちやすく、安定感のあるカップが求められました。
これが足つきのカップが生まれた背景です。
ワングラスなどの現在の形状もおそらくこの頃に確立されたんでしょうね。

足つきのカップは、カップの底部に足をつけることで、持ちやすさと安定感を向上させるデザインとなっています。
じつはその頃のカップには今では当たり前の取っ手がなかったんですよ。
そこからさらに安定感を向上させるため、側面に取っ手が付き、片手で持ちながら飲み物を飲むことが容易になりました。

現在の社会では取っ手は当たり前ですし、形状も進化し、逆に足つきのカップというものは少なくなってしまいました。
残っているほとんどが当時の安定感というよりはデザイン性によるものです。

いつも思いますが、時代と共に形状や用途が変わり、そしてその歴史を知るのは楽しいですよね♪

18世紀から19世紀のヨーロッパから続く磁器や陶磁器、ガラスなどの素材を用いての足つきのカップ。
飲食の際の利便性だけでなく、美術的な要素を持ったデザインも取り入れられ、食卓や社交場においても一種のアートとして現在でも多くの方に愛されているようですよ♪

足つきのカップは、当時の社会構造や飲食習慣、デザインの発展と密接に関連しており、その歴史は食文化やアートの進化を理解する上で興味深い要素となっています。

Vol.664 18世紀から19世紀のヨーロッパから続く足つきカップ

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