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歴史を知るということ

本日もお買い物やお問い合わせ。
多くのお客様にご利用いただき感謝です。
いつも本当にありがとうございます。

2026年も10か月が過ぎましたが、今年はマイセンの作品を多く入荷しました。
これまで、結構在庫切れになっていたので個人的には嬉しいですね♪

ヨーロッパにおける磁器の歴史は、東洋(中国や日本)の白磁への強い憧れと、その製法をめぐる過酷なドラマから始まりました。
18世紀初頭にザクセン選帝侯アウグスト強王が東洋の磁器に魅せられ、財政を傾けるほど買い集めたと言われています。
王は錬金術師ヨハン・フリードリヒ・ベトガーを監禁し白磁の製法を解明しろと命じ、そしてヨハン・フリードリッヒ・ベトガーがヨーロッパで初めて白磁(硬質磁器)の焼成に成功し、名窯「マイセン」の基礎を築きました。

ただしその後、製法の漏洩を恐れた王により、彼は生涯自由を与えられることなく37歳の若さで病死しました。
これがヨーロッパにおける磁器の始まりですが、現在に至るまでには多くの人々の苦労や苦しみ、理不尽なこともあったんですね…

このように多くの苦労の上誕生したマイセンでしたが、ウィーンのクラウディウス・インノセンティウス・デュ・パキエは、マイセンの職人を金と待遇で引き抜き絶対秘密だったレシピを盗み出し、ヨーロッパで2番目となるウィーン窯(アウガルテン)を創設しました。

いまでは名窯と言われるアウガルテンが産業スパイの力で誕生したというのが驚きですよね。
ただ、実際は現代でも様々な分野でこういったことは起こっているのかもしれませんね!

昔、陶磁器の色んな歴史を調べたりしていたのですが、まだまだ知らないことも多いです。
私は歴史を知ることは知識はもちろん、物の見え方や価値観すら変えてしまう重要なものだと思っています。

物や人、様々な出来事にも歴史があります。
みなさんも好きなものや興味のあることは多いと思います。
ぜひ歴史を知り、知見を深めてみてくださいね☆

Vol. 702 歴史を知るということ

洋食器の基礎知識

秋も深まり寒くなり、どこかさみしい毎日ですが、お店のサイトには多くのお客様に来場いただき感謝しております。
いつもありがとうございます。

今日は洋食器の基礎知識に関して書いてみますね☆
洋食器と和食器の違いとは…
材料も焼き方も違うのですが、見た目も全然違いますよね!

それもそのはずで、そもそもコンセプトが違うんです。
和食器は床に座り箸で食べることをベースに作られました。
一方、洋食器は椅子に腰かけナイフやフォークを使って食べることを前提に作られています。
これらの食文化の違いは様々な箇所に見ることができますよ!

基本的に洋食器は吸水性がなく、白く滑らかで硬い質感です。
また、高台は低く安定感があります。

これらは和食器は手にもって使うのに対し、洋食器はテーブルの上から動かないで使うからです。

そして、洋食器はフラットで平らなプレートが主流で、ソースやドレッシングが使いやすいようにサイズも大きめです。
和食器と違い、洋食器は同じシリーズや色や柄、素材等をそろえてコーディネートするのが一般的です。

このような大きな違いがあるんです。
しかしながら、2000年代に入り日本でもちゃぶ台で食事をする家庭も減り、テーブルが主体になりました。
そういうこともあり、食卓での洋食器の違和感も現在ではほとんどなくなりましたね♪
逆に和食器がテーブルでも使いやすいようにオシャレに使いやすく進化しているように思います。

日本の食器メーカーも現在では作っている作品のほとんどは洋食器と同じ形状ですしね!
あまり、和洋の縛りがなくなり自由な世界になりました。
ぜひ皆さんが素敵と思えるテーブルコーディネートを目指してみてくださいね♪

Vol. 701 洋食器の基礎知識

関税法と洋食器

本日も多くのお客様にご来店いただき心より感謝申し上げます。
最近は本当に多くのお客様よりお買い物やご質問、たまに頂き物もあったりと嬉しいことが多いです。
ありがとうございます。

当店はじつは西洋アンティークと謳っていますが、実際はアンティーク作品は少なくほとんどがヴィンテージ作品となっています。
というのは、アンティークとヴィンテージの違いがかなり大きいからです。

どっちが良いという問題ではなくて、アンティーク作品というのは基本的に100年以上経過した作品を指します。
そもそもなぜ100年と定義されているのかというと、アメリカの関税法が関係しているんです。

アメリカの関税法は1930年に制定されましたが、制定当時からちょうど100年前に作られたものが美術品として免税扱いされたようです。
そのため、のちに骨董品(アンティーク)を「100年以上経過したもの」という一般的な目安ができたんです。
ですので、アンティークとヴィンテージは時間だけの差であり、年月が過ぎていけばヴィンテージもアンティークの区分に変わっていくんですね!
※ちなみにヴィンテージは20-99年の作品を指します

当店でアンティーク作品が少ないのは、食器は壊れ物ですから特別な食器でもなければなかなか100年以上も形を保つのが難しく残っていない場合が多いんです。
また、飾るならまだしも、実際に使いたいと思った場合には100年前の作品だと衛生面もさすがに気になりますよね。
なので古くても1900年代後半くらいのヴィンテージ食器が中心になっています。

実際のところアンティークというと家具とか雑貨とかそういったインテリア系の物が圧倒的に多いです。
アールヌーボー期のブロンズや真鍮の電気スタンドとかすごくカッコいいですよ♪

というわけで色んな作品を見る際はいつ頃作られた作品という点も気にしつつ見てみると楽しさが増すかもしれませんよ☆

Vol. 700 関税法と洋食器

人の感覚

昨日までの雨から一転、今日は良い天気で過ごしやすい日になりました。
最近はお問い合わせやご注文も多くいただき忙しくさせていただき感謝しております。
皆様、本当にありがとうございます。

いつも食器に関する様々なことを書いているのですが、デザインや形状、アイディアなどちょっとしたことから生まれたという話が結構あります。

私の知り合いにポテトチップスが大好きな方がいらっしゃるのですが、
ポテトチップスは元々、とある客がシェフにフライドポテトが厚すぎて火が中まで通っていない!と何度も作り直しを要求。
これに激怒したシェフがフォークが刺せないほど薄くしてやる!と言ってカリカリにして揚げて出したところ、その客に絶賛されたというのが始まりだそうです。
そして瞬く間に人気になり現在世界中で食されるものとなりました。
こんな何でもないところから素晴らしいアイディアって誕生するんですよね!
ポテトチップスを美味しそうに食べる友人を見て思い出しましたw

また今年の夏、イベントでかき氷を作っていた時があったのですが、
かき氷のシロップって色んな味があって甘くて美味しいですよね♪
でも実は、材料は全て同じなんですよ。
じゃあ何が違うかというと、着色料と香料です。
同じものでも色と香りが違うだけで人は全く違った味に感じてしまうという不思議な現象が起こってるんです。
どんな作品でも、お料理でも、いかに視覚と嗅覚が人の感覚に大きな影響を与えているか分かりますね♪

もし素敵な作品や可愛い!と思える作品があったなら、それは皆様の感覚や脳が感じた大切な情報です。
そういった感覚や感性はぜひ大切にしていただきたいなと思いつつ、今日は終わりますね。


Vol. 699 人の感覚

アラビア(ARABIA)ムーミンの歴史

本日もお買い物やご質問など多くのお客様と出会えることができ心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。

私は毎年冬が近づくとアラビア(ARABIA)のムーミンシリーズを買う習性があるんですw
特にコレクションしているわけではないのですが、結果的にコレクターみたいになってます♪

アラビア作品は素敵な作品がたくさんあるのですが、どうしても引き寄せられるムーミンの謎の魅力は不思議です。

ちなみにアラビアでムーミン作品が初登場したのは1950年代と言われています。
そして1990年代にデザイナーのトーベ・スロッテが原作を忠実に再構成したマグカップを販売し、世界的なブームとなった経緯があります。
そして2026年現在でもそのムーミン人気は続いていて、なんか自分は関係ないのに嬉しいですね♪

定期的に新しくなるデザインや年代で変わる刻印(バックスタンプ)。
そしてコレクターが熱いのは1997年の冬限定マグから始まった夏と冬の各年のシーズン限定マグ。

今年はどんなデザインだろうとチェックして購入するのが小さな楽しみなんです☆

話は変わりますが、
遂にムーミンに登場する哲学者『じゃこうねずみ』がマグカップのデザインになりました!
私はまだ購入していませんが、ブラウンベースの落ち着いた色味の本当に可愛いマグカップです。

素敵なムーミンシリーズなのですが、唯一の欠点は集めだすとキリがないことでね。
こういった世界中で愛される癒しを与えられるシリーズが長く続き、そして受け継がれていってほしいとつくづく思います。


アラビア(ARABIA)ムーミン
Vol. 698 アラビア(ARABIA)ムーミンの歴史

Occupied Japan

本日も多くのお客様にご来店いただき忙しくさせていただいております。
本当にありがとうございます。

こういった仕事をしていますと様々なご質問をお受けするのですが、
先日『Occupied Japan』に関して聞かれることがありました。

私自身、知ってはいましたが実際に見たことはなくとても珍しいものだと思っています。
Occupied Japanとは、太平洋戦争後のGHQによる占領期(1945年〜1952年)に日本から海外へ輸出された製品およびそのバックスタンプ(刻印・銘柄表示)を指す言葉です。

そのため、約5年ほどしか製造されていませんので、なかなか見る機会がないのが悲しいところです。

アンティーク・ヴィンテージ市場において、この時期に作られた陶磁器や雑貨・玩具などは「MIOJ(Made in Occupied Japan)」と呼ばれ、歴史的価値を持つコレクション品として世界中で親しまれているようですよ。

1949年12月には貿易統制の緩和に伴い、「Japan」や「Made in Japan」の表示も認められるようになりました。
そして、1952年4月28日、サンフランシスコ平和条約の発効によって日本の主権が回復し、占領期表記の運用は完全に終了しました。

ちなみにOccupied Japanの刻印を見たい場合はやみくもに探すよりもオールドノリタケや瀬戸・多治見・名古屋の窯元が欧米向けのデザインで製造していたそうなのでそういったところをピンポイントで探してみると見つかるかもしれません。

ただ、やはり市場に出回る確率は低そうです…

占領下の時代があったというのは悲しい歴史の事実なのですが、当時の歴史を語る作品が現代まで大切にコレクションされているのが日本の素晴らしいところです。
改めて日本の伝統と歴史を重んじる国民性に少し熱くなりました♪


Vol. 697 Occupied Japan

憧れが生んだボーンチャイナ

日曜ということもあり、今日も多くのお客様に遊びに来ていただぇて大変うれしく思っています。
本当にありがとうございます。

先日、陶磁器とは?というご質問がありましたので、せっかくの機会ですので今日はそのあたり少しだけですが書いてみようと思いました。

陶磁器とは陶器とは異なります。
現在、皆様がご家庭で使っておられる食器のほとんどは陶磁器だと思います。

陶器と陶磁器の違いは素材です。

陶器は原材料が粘土で日本国内での生産量も多く、日本の〇〇焼きというのは大体が陶器です。

一方、陶磁器はボーンチャイナと呼ばれ、骨粉が混ぜられています。

18世紀のイギリスでは中国の白い磁器に憧れがあり、何とか真似しようと試行錯誤したそうです。
しかし、中国のような良質な粘土がなく、そこで陶工のトーマス・フライが牛の骨の灰を混ぜたそうです。

面白いのは狙って混ぜたのではなく、苦し紛れ?で混ぜてみたら驚くほど透き通るような白さと強度が実現できたそうですよw

もともとは代用品としての苦肉の策でしたが、今や世界中で愛される最高級ブランドの証になってしまったのです♪

というわけで偶然の産物のような形で陶磁器が生まれ、今日では日本でもいたるところで活躍することになったんですね!

ですから皆さんが使っている食器にBone Chinaと記されていたらトーマス・フライを思い出してあげてくださいね☆

私たちの周りには本当にたくさんの物があり、物に囲まれた生活をしていますが、その中には偶然生まれたモノが結構あるのかもしれませんね。
そして失敗や成功を何度も繰り返しながら今後も素晴らしい発明がなされていくのだと思います。


Vol. 696 憧れが生んだボーンチャイナ

1セット5枚の文化

本日も当店に遊びに来てくださった皆様、本当にありがとうございます。
おかげさまで本日も楽しく過ごさせていただいております♪

先日、久しぶりに和食器を見てきました。

皆さんは知っていますでしょうか?
和食器は大体5個で1つのセットになっていることが多いです。
海外の洋食器は6個で1セットになってます。

なぜ5枚一組なのかは諸説あるようですが、有力なのは割り切れない数字である奇数であり、4が不吉な数字であったため5になった説です!
それに加えて、当時の日本の標準的な家族構成において、5枚というのは非常に理にかなった数字だったそうですよ♪

家族4人+来客1人
夫婦2人+子供1人+祖父母2人 こんな感じでしょうか!

このような理由で5枚5客1セットになってことが分かると面白いですよね☆

ちなみの海外は12を基準とするダースの12進法の文化だから6なんです。
12は2、3、4、6で割り切れるため、偶数で揃えるのが合理的だと考えられていて日本とは真逆ですねw

最近では時代とライフスタイルの変化に合わせて、ペアや1枚単位での販売も増えていますが、贈答品や引き出物などで今も5枚セットが主流なのは、こうした縁起を担ぐ名残というわけです。
その国の文化や国民性がこんなささやかな部分にも良く表れているということなんですね♪


Vol. 695 1セット5枚の文化

裏返しのカトラリー

少し暖かくなり選挙も終わり落ち着いた日々に戻ってきました。
そして本日も多くのお客様にご来店いただき心よりお礼申し上げます。
いつもありがとうございます。

今日は日常で見たカトラリーのお話なのですが、
先日行きました飲食店で久しぶりにカトラリーを伏せて並べているお店に出会いました。
これは結構珍しいのですが決して間違いではないんです。

一般的にレストランやホテルなどで洋コースなどのお食事をされたことがある方ならカトラリーはオープンに並べられている光景を見たことがあると思います。
一般的にはほぼ、どこのお店でもそうなっているはずです。

しかし、実は昔のフランスではカトラリーは伏せて並べらていました。
これは昔の貴族は、カトラリーの持ち手の裏側に自分の家の紋章を刻んでいたんですよ。
それを客間に見せるために、あえて裏返してセッティングしたのが始まりなんです。

でもいつしかそれだとカトラリーが取りにくいよねwという事だと思います。
いまでは上向きに置かれているわけですよね♪

また、当然ながら家の紋章が刻印されなくなったのも大きいですね。

私が行ったお店がそれを意識していたかどうかは分からないのですが、カトラリーの並びを見てそう考えてしまうことが職業病ですw
ちなみに、イギリス式は「上向き」が基本でお国柄の違いが出る面白いポイントでもあります。

昔からあるテーブルマナーやしきたりなど、現代では通用しなくなっているものも多々ありますが、当時と文化が変わってきている証拠ですね。
多様性やグローバリズムなど色々ありますが、素敵な歴史や伝統は残していきたいなと思う次第です☆


Vol.694 裏返しのカトラリー

ヴィンテージ食器のインフレ

2026年に入り、昨年に比べ多くのお客様がいらっしゃってくださっています。
理由は分からないのですが、本当に感謝しかありません。
遊びに来てくださった皆様心からお礼申し上げます。

さて今日は、世間でも言われている物価高。
じつはヴィンテージ品でも値上がりはよく見られます。

ただこれに関しては円安など世間で言われている要素ではなく、今に始まったことではなく昔からです。
また、全てが値上がりしているわけではなく特定のシリーズや作品です。

最も分かりやすいのは人気なのに廃盤になってしまった作品。
これは北欧食器ににすごく多く、あっという間に高騰してしまいます。
じつは売る側としても仕入れできなくなり販売できなくなるので悲しくなっちゃうやつですw

その他にも、コロナ以降に家での食事を豊かにしたいという欲求が大きくなっているようです。
これはタイムパフォーマンスから心の満足度への変化であり、効率重視の生活の反動で、あえて手間のかかる『古いもの』を楽しむことが贅沢と思う方が増えたそうですよ。

また、食器は割れ物です。
日常使いされるほど市場に出回るコンディションの良いものは年々減り続けていますし、倉庫に眠っていた未使用品も近年のブームでほぼ市場に出し尽くされた感があります。
なのでモノによっては年々少しずつインフレしていくかもしれませんね。

と、ここまでヴィンテージ食器のインフレについて書きましたが、じつは逆に値段が暴落しているものも結構あります。
フリマやオークションなど購入ルートも幅広くなり投げ売りのような感じで値段が暴落している作品も多いです。
ただし、この辺りはコンディションが酷かったり記載のなかった欠けがあったりなど当たり外れが大きく運要素も強く出ます。

食器は消耗品なのでいずれはボロボロになっていくものでしょうが、個人的には少し高くても綺麗なものを買って長く大切に使いたいという思いがあります。

最後に近年値が上がってきたものに関してですが
1つはミッドセンッチュリー系でファイヤーキング(Fire-King)やパイレックスなどの1950〜70年代のポップなデザインが若年層にも支持され、日常使いしやすいモデルの価格が底上げされています。

2つ目は北欧ヴィンテージでアラビア(ARABIA)やイッタラ。特にルスカなどの定番かつ生産終了モデルは、サステナブルな意識の高まりと共に再評価が止まりません。
最近ではアラビアのルノが当時の数倍の値段になってます。

3つ目は昭和レトロ・骨董の和食器です。
アデリアのプリントグラスや、明治・大正期の印判皿。かつては安価だった「雑器」が、その唯一無二の風合いから「民藝的価値」を見出されています。

昨今ではヴィンテージ品は単なる中古品という枠を超えて、いまや実用資産としての側面が強まっているのが現状です。
私も好きで色々集めていますが、皆様ももしお手元にヴィンテージやアンティーク作品があれば大切に愛用していただけますと大きな資産になると思置いますよ☆


Vol. 693 ヴィンテージ食器のインフレ

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